−これまでに乗った愛車達−

No.4 平成4年式 日産セドリック 4DOOR HT VG30DETグランツーリスモアルティマ

  

平成9年9月、親父が乗ってたY32セドリックを買い換えるタイミングで、僕のC34ローレルの走行距離が結構進んでいたため、「そのローレルを売って、セドリックに替えるか?」という話が浮上し、交換する事になった。僕はどちらかというと「クラウン・セドリック」と言うよりは「マークU・ローレル」に甘んじる事が出来る男なので、チョット「僕の車」感に乏しい気がしないでもない。しかし、平成3年にコイツがデビューした時、430に乗ってたセド好きな友達とディーラーに見に行って、初対面した際には、とてつもなく感動した憶えがある。長年、封印されていた丸目4灯のヘッドライト、端正な顔付きに430の様なケツ下がりのテール。骨太な各ピラーと屋根の厚み。良く丸目4灯のフェイスから「BMWに似ている」と称されていたが、僕としてはBMWを遙か通り越して、「ベントレー」に似ていると思った。内装の絶壁ぶりと、インパネ中央に鎮座した針時計、そして間接照明には驚いた。助手席の灰皿もメッキで高級感溢れるものだった。と言うわけで、とても好きな車でもあったので、乗り替えるのはやぶさかでも無かったが、実はC34に乗っている間、色々遊びに使っていて、ついに僕の心の中にも遅ればせながらRVブームが来ていた。ステージアは待望の日産Lクラスワゴンとして好きだったし、出て間もなかったホンダのRV勢(ステップワゴン・S−MX)も他メーカーには無いセンスの良さと安価さでとても魅力的だった。しかしながら日産党として「ターボ車」に乗らぬまま、RVへ移行するのも何だなぁと考え、RVはもう少し先でもいいや、と思った。また、今までの車は何らかいじっていたので、不便で入れない所等の制約があったが、ノーマルで乗ればセダンでもそんなに不便では無いだろうとも考えY32セドリックを譲り受ける事にした。仕事にもだいぶ慣れ始めた頃で、車はノーマルでどこのお客さんの所へでも乗り付けれるというのも良いかなと思うようになっていた。結局この車は1年くらいしか乗らずに、スカイライン・ジャパンという時代に逆行した車に乗り換える事になってしまうのだが、それは決してこの車の事が嫌いでそうした訳では無く、あくまでも外的要因によるものだった(詳しくはスカイライン・ジャパン(僕が旧車オーナーになったきっかけ)を参照して下さい)。しかし雰囲気・走りは最高だった。初めての200馬力オーバー車で、誰か横に乗せるたびにフルブーストの加速を見せて楽しんでいた。何より移動するのにはホント疲れない車だった。だから、ちょっと遠い所でも近く感じ、思い付きで結構遠い所にも行ったりした。「セドリックやクラウンに乗ると、もうローレルやマークUには乗れない」という人がいるけど、よく分かった。ローレルも高級車だったけど、本当にどこへ行くのにも疲れない楽な車だった。やっぱり1ランク上だなぁ、というのを実感した車でした。