−ふたたび青春のC32ローレルと共に−

No.7 昭和59年式 日産ローレル 4DOOR HT RB20Eメダリスト

週末のお楽しみマシーン、C32ローレル!(2018.1現在) 

2005年当初の姿

No.6 平成13年式 トヨタエスティマ 2400 アエラス

通勤や家族のリゾートに!ファーストカーのエスティマ。広い空間はやっぱり楽しい!

諸事情により平成15年8月にスカイライン・ジャパンを手離し、家族でのリゾートに最適なエスティマを購入した。

ジャパンは最終的にL20ながらソレックスまで進化しつつも通勤・レジャー(といっても家族とのお出掛けはかみさんのワゴンRばっかり!)に耐えてくれたが、仕事上の都合によりいつまでもジャパン1台で全てをまかなう事が困難になってきた。人間は贅沢なもので思い切り趣味方向の車にばっかり乗り続けていると、そういう趣味車を所有している幸せ(車に乗っていなくても持っていることによる満足やその車が載っている文献を読んだり、ミニカーやプラモを探す楽しみetc)を忘れてしまい、不便さだけが目立ってくる時があるのを皆さんも経験した事があるのではないでしょうか?家族での旅行やドライブも大好きなので快適な車に乗りたいという気持ちも前々から持っており、また経済的な事情から2台の車を維持する事も困難であったのでミニバン1台にまとめる事を決意した。仮に2台持てたとしても毎日乗らずに週末だけの趣味車として雨ざらしにするとやはりこの年代の車は錆び易いので「それならいっそ・・・」という思いもあった。ジャパンについては正直充分楽しみ尽くした感もあり、「どんな車に乗っていても車好きには変わりは無い」という思いで手離す事となりました。ただし幸いにも僕よりも一足先にジャパンを卒業していた友人(卒業先はBMW635!)がやっぱりもう一度・・・という事で僕のジャパンを引き取ってくれたのはとても嬉しかった。実は今回C32ローレルを作ってくれたnapの中野さんなんだけど・・・。

ジャパンに乗っている間も最新の車のチェックは怠っていなかったのでミニバンについても充分吟味して楽しく選びました。街に溢れている人気車という事でこれまで歩んだアンチ路線からは外れるが、やはり文句なしにデザインが気に入った事と、ちょっとカッコ良く、チョット高級で老若男女問わず人気があるというところが昔でいうGX71マークUのポジショニングを彷彿し、一度大多数が良いと評価した車に乗ってみよう!という事でエスティマに決めました。僕にとって初のトヨタ車で、全体的に乗りやすく・親切設計で・作りが良く・トラブル知らずというトヨタ神話も実感した。僕にしては少し贅沢な車かな?とは思いましたが、これ一台で僕の車好きまで担うつもりだったので、ある程度満足度の高いヤツが欲しかったのだ。正直趣味車のC32を手に入れた今では、次はもう少しダウンサイジングしようかな?と思っている。またトヨタがいいかな?とも・・・!

しかし!しばらくすると悪い虫が騒ぎ出してきた。というかエスティマには充分満足しているにも関わらず、やはり一度ジャパンの様な趣味性の高い車に乗ってしまうと先の「趣味車を所有している幸せ」という点でふと物足りなくなってしまう時があるのだ!趣味車はまたいつか・・・という想いはずっと秘めていたのだが、具体的な期日はずっとずっと先を描いていた。しかし習慣とは恐ろしいもので某オークションと某中古車検索ネットで好きな車のチェック(この場合検索はスカイライン・ローレルおまけでマークU三兄弟)は毎日毎日手クセ?の様に行っていた。

エスティマに乗り出して1年半が過ぎた頃、某中古車検索ネットでC32ローレルRB20メダリスト5速ちなみにお値段は○.○万円!という物件が出て来た!これまでに乗った愛車達をご覧頂ければお解りになると思いますが、僕のC32ローレルの想い出は青春の想い出そのものなのだ。実はジャパンに乗りだしてしばらくしてからこのインターネット社会が訪れたのだが、某ネットオークションが盛んになってからというものC32ローレルチェックは欠かした事がなかった。元気なC32が見たい!という気持ちからの発露だったのだが、本当になかなか出てこない。僕の記憶の中でもネットオークション文化始まって以来特に好きな前期型については10台未満であったと思う。その代わりに出てくる車はみんな程度が良さそうで大抵安い!何度も乗り換えたい衝動に駆られたが、世間的にジャパンからわざわざ替える様な車か?と思われるのを恐れて踏みとどまっていた。

 ← これが購入時そのままの姿、なかなか綺麗そうだが・・・

しかし、今回出てきたC32ローレルを毎日見ている内に「本当に好きな車なら別に社会的な評価は関係無いのでは?」と思い始めてきた。しかも前述通りの物件の少なさから「本当にその内絶滅するのでは?」と、とても寂しい気持ちになってきた。またこの車なら「もしかすると完全な趣味車としてとしてイケるのでは?」と思わせる要因があった。箇条にすると・・・。

@車両本体が車検付きでひと桁万円であることからエスティマとは別でもう一台・・・いけるか?

A週末しか乗らない放置状態でもこれくらいの年式車ともなるとかなりサビにくかったハズ。保管に気を遣わなくて済みそう。

BシンプルなエンジンRB20Eでジャパン同様あんまり壊れないだろう・・・。僕的にはエンジンはいじらなくても外観だけで充分。

C友人が板金塗装業として独立を控えている。安価な車両価格ならではの少し思い切ったモディファイ費用捻出が可能か? 色がイマイチ気に入らないのも解消出来るかも・・・。(今までのご恩も含めて今度は僕がお客さんになりたいという気持ちもあった)しかし、僕が名古屋で友人の工房は愛媛というのがどうか・・・。

D友人の僕に対する理解度と腕前なら、遠距離で現物を見なくても信用して昔夢見ていた仕様っぽくする事が出来るかも・・・。

↑昔乗ってた純正クリスタルホワイトに茶モールだったら最近流行り?のノーマルの良さを活かしたいじり方が良かった。(カーコラです)

↑しかし!友人の力を借りれば年甲斐はないが昔夢見たこれっぽい仕様が作れるかも!(カーコラです)

そこで友人に胸の内を相談しさらに現実的なイメージ画像を作って見せた所・・・「やりましょうよ!これ。カッコええやないっすか!」と言ってくれた。さらにこの仕様を作るのに最低限必要な材料費と工賃を計算してもらった所、「○十万円でいけるんやないですかー」との事。嫁さんとの交渉はこれまた長かったので割愛させて頂きますが、何はともあれ車趣味復活への一歩踏み出す事にした。

↑悩んでいる僕の背中を押したイメージ画像。実はこの画像とにらめっこして3ヶ月くらい買うかどうか迷っていた。(カーコラです)

車の仕入れから製作まで全て友人が開業したnap factoryにお任せした。その間のパソコン・携帯メールの本数は星の数?!ただし無理を言って安価に仕上げて頂いた関係上、納期は急がないので手の空いた時間でやって下さいと当初からお願いしており、メールが集中するのは友人のエンジンが掛かって来た後半戦から。「ここどうする?」「あそこはこれでいい?」等と・・・。

製作中のやりとりも含めて久々に好きな車を堪能する事が出来た!面白いエピソードもありますが、製作工程についてはいずれnap factoryのホームページで紹介されるでしょうから(多分?)これもここでは省略させて頂きます。

こうして実に以前乗っていたC32ローレルを降りてから、約11年振りのC32ローレルが完成した!(完成まで1回も実車を見る事なく・・・こんな買い方初めて!)しかも昔あこがれた僕のこだわり仕様!これも箇条にすると・・・。

 

↑ついに完成!真っ赤なローレル!

 

↑デュアル出口マフラーと引っ張りタイヤが素敵?なリアビュー

@ローレルなのに兄弟車7thスカイラインの様にレーシーな出で立ち(真っ赤なボディにシャコタン・軽く引っ張りタイヤ)

Aレーシーさを強調するためにフェンダーアーチモール・サイドステップ取っ払い同色塗装。(グランドエクストラに見えちゃうかな?ハの字だからいっか!)

Bこれまた7thGTS−R風のリップスポ。(これはほとんどnapオリジナルのワンオフ!純正はおろか社外品もないからね〜)

Cこれまた7thの様な出口デュアルマフラー(これもnapオリジナルのワンオフ!しかも加工が面倒で右出しから左出しへ!知らない人が見たら最初から左出しにしか見えない)

Dシンプルな横バーのセダングリル装着。

 

だったら7thスカイラインにすれば良いのに・・・、というなかれ!7thも大好きですが、僕にとっての青春のマシーンはやっぱりC32ローレル!ローレルなのに、という微妙なわびさびが好きです。しかも新車時最大のライバルGX71マークU達も密かに再ブームが訪れている今だからこそC32ローレルと共に過ごしたくなりました。

幸いにして完全な趣味車として、多少壊れたりしてもジャパンの時の様に「明日朝仕事行くのにどうしよう〜」という心配も要りません。手離してわかる寂しさを経験したので頑張って、しかし気長に維持してくつもりです。

ひさびさの青春のC32ローレル。のんびり気長に楽しみま〜す。

どうぞどこかで見かけたらお気軽にお声をかけて下さいね!